だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

悪戦苦闘の日々 “Bee編”

何故か分かりませんが、最近よく蜂が部屋に入ってくる。 (仕事場の方ね。)
窓を開けているのが悪いんだと思うけれど、まだ締め切っておきたくありません。
 
昨日もまた二匹ほど蜂が入ってきました。しかもアシナガバチ。あの凶悪な奴ですね。
対応策としては、

  • 蜂のいる付近の窓を全開にする。
  • 部屋の電気を消す。 (昼間なら外の方が明るいので。)

大抵はこの方法で、屋外に逃げ去ってくれます。蜂にしたって、私の部屋にいてもイイことないですもんね。
昨日もこの方法を用いました。そーっと近寄って、ゆーっくりまどを開ける。(これだけで表に出ることも多い。)
で、部屋の電気を消して様子を見る。
やはりより明るい屋外へ出たがる。
と、一匹が何を思ったのか換気扇に近づいて、「バチッ」という音とともに自殺した。
アホなやつ。私に追い出されそうになったからって、自ら命を絶つこともないのに。
(って、違うか。)
もう一匹も程なく外界へ去っていきました。
めでたし、めでたし。
 
が、しかし、But, Though, However, 戦いはこの後に佳境を迎えるのであった。
 
外もすっかり暗くなり、仕事にも飽きてふと天井を見上げると、蛍光灯に何かがとまっている。
そーっと近づいて確認すると、アシナガバチ。しかも、昼間のよりでかい。
また入ってきやがったんだ。もう既に外は真っ暗。
暗くなったせいなのか、気温が下がったためか、はたまた体内時計の関係か、蜂君はのんびりくつろいでいる。
死んでいるのでないことは、時折動かす触覚で確認できる。
外は真っ暗なので、外に追い出すことは出来ない。
さりとて廊下に出してもまずかろう。そもそも、すっかりくつろいでいるので出そうとしても動きゃぁしない。
しかし、放置しておく訳にもいくまい。いつ襲われるか分からない。
翌日の朝に、部屋に入ってきたとたんに襲われちゃぁかなわない。
 
致し方ないので、恐怖のアシナガバチと闘う決意を固める。
部屋を見渡し、武器になりそうなものを物色。
 

  1. 物差し
  2. 団扇
  3. 静電気防止スプレー
  4. エアーダスター (オゾン層破壊係数ゼロ)
  5. ブレーキクリーナー
  6. クリームクレンザー

物差しでは幅が狭すぎ、高速で飛翔する蜂には向かない。仕方なく団扇を左手に持つ。
さて、メインの攻撃を担う右手には何を持とう。エアーダスターでは毒性が無さ過ぎるので効果がないであろう。
取り敢えず静電気防止スプレーを持つ。こいつはアルコールが含まれているはずだから、多少のダメージを与えることが可能かもしれない。これをうまく使って窓の外へ追いやることが出来ればいいのだが。
団扇等による攻撃は、一撃で致命傷を与えないと反撃される可能性が高いので、トドメにしか使えないだろう。
 
まず第一波の攻撃として、静電気防止スプレーをかける。
 
「シューッ」
 
薬品(おそらくアルコール & お花の香り)がかかると、アシナガバチは勢い良く飛び立った。
だが、すぐに別な蛍光灯にとまる。
第二波。
 
「シューッ」
 
また飛び立ち、すぐにとまる。
イカン、何度繰り返しても同じだ。静電気防止スプレーの薬品では全く効果がないようだ。
動きが鈍ることさえない。おそらく“風”を感じて、位置を移動させただけなのだろう。
こちらを攻撃してくる気配すらない。
 
しょうがない、メイン兵器のVersion Upを行うか。
水とかクリームクレンザーでは蜂以外のものへのダメージが大きすぎて危険だ。
第一、蜂に効果があるかどうか不明。
残るはブレーキクリーナーしかない。こいつは速乾性の有機溶媒スプレーである。
ディスクブレーキのディスクを洗浄するためのものだ。汚れを洗い流し、かつディスクには薬品が残らないようになっている。
洗い流すためには“液体”に近い状態で缶から放射される。静電気防止スプレーが薄い霧だったのとは異なる。
しかもアルコールなんてなまっちょろいものではない。もっと毒性の強い有機溶媒であろう。
ではあるが、揮発性が非常に高いので、すぐに気化するため、他への影響は少ない。
 
攻撃開始だ。アシナガバチの真下付近に慎重に近づき、放射
蜂、狂ったように飛び回る。蛍光灯の蛍光管に激突しながら、しばらく飛び回り、そして静止。飛び回る高度は天井付近であり、攻撃してくる様子はない。しかし、こちらの攻撃も届かない。
再び放射
やはり、狂ったように飛び回る。若干動きが鈍ったようだ。かなり効果が期待される。
よし、この調子で攻撃を継続。
 
放射、放射、放射、放射、放射、放射、放射、放射、放射
 
はぁはぁはぁ、疲れた。アシナガバチの野郎、かなり弱ってきたな。飛翔高度も下がってきた。
もう静止状態を待たなくても放射することが可能なようだ。
よし、最終段階、仕上げだ。
かなり動きの鈍ったアシナガバチに、飛翔状態でも数度の薬品照射。
ほぼ目の高さまで飛翔高度が下がったところで、渾身の力を込めて左手の最終兵器(団扇)でHittttttt!!!!!!!!!!
 
ジャストミートッ!
 
確かな手応えとともに、アシナガバチは部屋の隅へ吹っ飛んだ。かなりの手応えだ。重いし、堅い。
部屋の隅に敵の様子を確認に行く。かなりのダメージを与えたようだ。しかし、まだ生きている。
体勢を立て直して、飛翔しようとうごめいている。マズイ。攻撃されかねない。
とっさに、机上にあった大きめのDMを丸め、さらに攻撃っ!
バシッ!
まだ生きている。
この野郎っ! バシッ、バシッ、バシッ、バシッ、と数回攻撃。
やったぁ、とうとう仕留めた。
 
こうして凶悪なアシナガバチとの闘いも終焉を迎えたのであった。
完全な暗闇と化した外界の風景と、部屋中に充満する有機溶媒の匂いを残して・・・・・