だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

縮小光学系?!

やっとデジカメinfoに興味の持てる記事が掲載されました。
『Metabonesがレンズの焦点距離を0.71倍に、開放絞り値を1段明るくするマウントアダプターを発表』
だそうです。
これは2012/2/2に書いたものが実現されそう、ってことでいいのかな?
要するに、36 mm×24 mm(くらい)をカバーするイメージサークルを、24 mm×16 mm(くらい)のイメージサークルに縮小しよう、ってことだと思われます。ただ、倍率が1.1倍ってことなので、微妙に違ってますけど、その差は無視しましょう。
既にそこに存在しているものを縮小するってだけなので、理屈の上では可能なことであると思われます。実際には様々な困難が伴うのでしょうけれども。
イメージサークルを縮小するわけですから、135サイズの画角は維持されます。APS基準で言えば、より短い焦点距離のLensと同等な画角になる、と。例えば、35/2Dの場合135サイズで62°、APSで44°という画角なわけですが、縮小することで135機でも62°くらいの画角になるわけですね。同様に85/1.8DではAPSで18°50’だったものが28°30’になる、と。
そして、「開放の絞り値は1段分明るくなる。」(元記事:It increases maximum aperture by 1 stop (hence its name), increases MTF and has a focal length multiplier of 0.71x.)とありますが、ケラレが無く有効径が維持されるならば、2012/2/2も書きましたように、口径比は焦点距離が実質的に短くなったことにより小さくなります。元記事に「For example, the Canon EF 85mm f/1.2L II lens becomes a 59mm f/0.9 lens on a Sony NEX camera, with increased sharpness. 」とありますが、凄い大口径Lensになると捉えるよりも、まんま85/1.2のままであると考えるべきでしょうね。ですから、APS基準で考えれば“被写界深度が非常に浅くなる”とか“実質的により暗い場面やより速いSSが必要とされる場面に云々”となります。が、135基準で考えると、APS機でも同じように扱える、ってだけのことかと。無論、APSの撮像素子サイズの小ささに依る画素ピッチの狭さがそのまま感度の振りに繋がる、という条件が緩和されているのであれば、結果として感度的にはAPSの方がゆうりにはなりますが。
ただし、撮像素子がどんなに改良されようとも、被写界深度的には135サイズのそれと同程度であるというのは変わりようがありませんけど。
元記事の製品写真(?)を見ると、外観はマウントアダプターそのものですし、重量も194 gとあります。ってことは、APSerとしてはいままでF2を使っていたところをF2.8でも同様になる、と捉えることも可能ですね。この方が全体としてのバランスが良いかもしれません。
PDF Fileもあるので、見てみると面白いかも知れません。良いことばかり書いてありますけど ;-p


気になること

  • YC版はでるのかな? 一応「Contax C/Y」も「planned」となってますが。
  • お値段は? 1マソってことはないでしょうね。間違いなくLens一本分はしそうです。問題は、どのLens一本分かってことかな。4群4枚の光学系らしいですから、それなりにしそう。電子接点の不要なYC版はぐぐっとお安くなっていただきたい。
  • 一番怪しいのは、「Specifications」に「 Maximum input aperture, f/1.26」と「Maximum output aperture, f/0.90」とあるにも拘わらず、本文中に「For example, the Canon EF 85mm f/1.2L II lens becomes a 59mm f/0.9 lens on a Sony NEX camera, with increased sharpness.」とあること。1.2はだめなんちゃうのん? 1.2でも一段分じゃなくて0.9になるよってこと? だとしてもそれを例に挙げるのは如何なものか。


#PDFに「6) It’s too Good to be True! – Part 3, MTF is Increased」なんて項目があります。これも2012/2/2に「設計時に考慮されていなかった、ユニバーサルな光学系が付加されるという意味ではダメダメな感じですが、2倍テレコンで収差が2倍なら、0.5倍ワイコンだと収差も0.5倍ってことにならないかな?」なんて戯れ言を書いてますが、それのことかいな w


追記
Sonicさんが「補正Lensの性能次第では135NEX待たなくても良い気がしてきた。」
とコメントして下さいました。私も上に「収差も0.5倍」なんて書いてますけど、騙されてはイケマセン。0.5倍は撮像素子上での場合です。同サイズにプリントする場合、その倍率が違いますので、実質的に相殺されます。ゆえに、ユニバーサルな光学系が付加される分だけ悪化するのは間違いないです。
「これのY/C用待ってる間に135NEX出てしまうかもしれませんけどw」
足し蟹 www
メタボがどれだけ商売上手かにかかってますね。また、これをみてンニーが慌てて135NEXをリリースなんてことがあると皆幸せになります wwwww