だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

辣韮

数年前のとある週末、さしたる目的もなく車を走らせていると、とあるところを通りかかったとき、村祭りの様なイベントが開催されていた。盆踊りっぽい用意がされており、ビンゴ大会っぽい催しが開催されていた。さらに、広場の周りにはいくつものテントがはられていて、農産物が売られていた。何の気なしに覗いてみると、いくつもの野菜や特産品であるメロン等に混じって「辣韮」が売られていた。それはいかにも「今朝収穫したばかりですよ」という雰囲気の土付きのものであり、5〜10 kgとおぼしき量がビニール袋に詰められていた。
私は元々辣韮はあまり好物ではなかった。せいぜいカレーの付け合わせについてきた場合に口にすることがあった程度で、なんだか気持ち悪く甘ったるかったり、歯ごたえも釈然とせず、あまつさえあからさまなグルタミン酸ソーダ系の味がしたりして・・・
にもかかわらず、そのとき目にした辣韮は妙に魅力的だった。要するに「旨そう」だった。好きでもない素材を見て、何故そのような感覚に捕らわれたのか謎である。が、「旨そう」なものを目にして“買わない”という選択肢はあり得ない。ということで、一袋購入して帰った。
売っていたオバサンお姉さんに教わったとおり、良く洗い・頭とお尻を切り落とし・一皮剥いて、市販の「らっきょ酢」は使わず(甘みや各種“出汁”が不必要に含まれているので)塩漬けにした後、通常の穀物酢を用いて漬け込んだ。
数ヶ月後、完成した辣韮を食してみて驚愕した。
「いままで食べていたアレはなんだったのだろう???」
この辣韮は味と言い食感と言い、過去に口にしたものとは異次元の食物であった。“目から鱗”とはまさにこのことである。
あれ以来、私の辣韮に対する評価は一変した。
もうすぐ辣韮の季節である。また今年も買いに行かなくては。(^ー^)
因みに、通常売られている完成品の材料は、殆どが中国産であり、そのため味と特に食感が国産品より落ちるらしい。(伝聞)