だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

大口径

所謂F値、つまりは有効径と焦点距離の比が小さいLens、明るいLensのことですが、世の中には大口径神話とでも言うべきものが存在しているようで。
F値の小さなLensは有効径を大きくしなければならず(妙に冗長な表現ですが;)、当然のことながら全体に太くなり、必然的に重くなります。重いLensは写りが良いなんて神話もあったりしますし(PCの電源みたいw)、前玉が大きいLensは見ているだけで良い写真が撮れそうな気がしなくもありません。
(Planar 85/1.4なんて見ているだけでイイものです。っつぅか、見ているだけ“が”イイ、とも言えますが;)
Nikonで言うと、85/1.8なんかより1.4がいいよ、なんてコメントはよくあります。35や24でも同様に1.4がいい、とか。高価だし大きく重いし、良さそうな気がする、ってのは解ります。また、値段を気にせず(って、気にはしているでしょうが、飽くまで相対的にね)最高性能を目指して作られたもので、メーカーの(その焦点距離における)フラッグシップなのだから悪いはずがない、なんてもの。
でもね、全然信用しません、この様なご意見は。F値の小さなLensが大きく重く高価になるのは“無理をしている”からであると判断します。有効径を稼ぐために無理をし、Lens枚数を増やしEDやら非球面やらを使い、やっとそれなりの性能にしているのである、と。F4とかF8まで絞ってしまえば、開放がF1.4だろうがF2.8だろうが同じなわけで、とすれば無理をしていない方が良い結果になるであろう、と。被写界深度を可能な限り小さくしたいとか、暗い状況で補助光源使えない/使いたくないとかって状況でなければ結局絞って使うわけで、だったら軽く小さく安価なほうがイイに決まってます。
Nikonでは、大口径は新人にやらせ、大口径でない(普及版?)を熟練技術者に設計させるそうです。それは、大口径は高価になっても良い(というか、売れる)ので、EDやら非球面やらの高価なLensを使うことが簡単に許されるし重く大きくなることも許容されるのに対し、普及版ではサイズや価格の制約が大きい条件下で性能を要求されるから難易度は高いらしい。


本来、一点に焦点を結ばせるためのLens(鏡でも同じですが)は球面ではない。四次曲面だか五次曲面だかが必要なはず。(詳細は忘れた www) それを安価な球面で代用しているに過ぎません。であるから球面収差なんてものが出てくる。(他の収差については放置!) 球面でも、非常に狭い範囲なら焦点はほぼ点になります。球面収差を減らすためには有効径を小さくすればよい。逆に言うと、有効径を大きくすると球面収差が顕著になる。これを減らすために複雑な複数枚配置にしたり、非球面Lensを使ったりしているのでしょう。
ところで、この非球面Lensって本来の曲面を持っているのかな? 他の球面Lensの収差を補正するために本来持つべき球面とは違っているのではなかろうか? 理想的には、全てのLensを本来の曲面を持った非球面Lensにするべきなのかなぁ。ようわからん wwww