Pentaxと言うのは不思議な会社である。今もあるのかも知れないが、銀塩時代から6x7を出していた。通常、120サイズのカメラBodyは立方体に近い箱の前方にレンズがあり上方にファインダーが付くものである。ハッセルしかり、マミヤしかり、ゼンブロしかり、Contax 645も。しかし、Pentax 67は135の一眼レフを巨大化させたようなフォルムなのだ。
小学校の修学旅行についてきたカメラマン(おそらくは卒業写真集を請け負った写真屋さん)がPentax 67も使っていたのが印象的。135に比べれば無骨なのであるが、通常の120よりはかなりエレガントに感じた。
仮に、銀塩病に罹患していないと仮定して考えてみると、デジタルのフルサイズは銀塩における120と考えれば良いのでは無かろうか。デカイ・重い・高価、でもフォルムはAPS-Cと同様。これはまさに銀塩におけるPentax 67と同じ立ち位置だ。そう考えれば、ある程度諦めもつく。
銀塩病に罹患していない方々は、いつかはフルサイズ、なんてくだらないことを考えずにAPS-Cを楽しむ方がシアワセになれると思う。
(あっ、因みに、某戦闘機ヲタなお方は、是非フルサイズってくださいな www)
しかし、Pentax 645Dはいただけない。銀塩の67が普通の135一眼レフフォルムなのに、なぜ120みたいなフォルムを採用したのだ。しかも、645Dなんてネーミング、撮像素子は120の645より遙かに小さいではないか。これは孤高のPentax 67を擁するPENAXブランドの面汚しであると考える。Pentax 67のようなエレガントなフォルムと、撮像素子のサイズを反映したネーミングに改めていただきたいものである。ま、どうせ買う気なんかサラサラないからどうでも良いんですけどね ;-p