だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

OLYMPUS OM-1

OLYMPUS OM-1ってのは、なかなかに良くできたBodyだった。
小さいが故に、見た目が安っぽい印象を受ける。持ってみると軽くて、これまた安っぽい印象。
しかし、操作感は決して安物ではなかった。
デザインも、シャープで小気味よい。
軽さとか小型であるとか、携帯性を前面に出したが故に、どうしても安っぽい印象は拭えなかった。使ってみれば、良いカメラなのだが。
OM-1と全く同じ大きさで10 gしか重くないOM-2も良かった。OM-1も2もホットシューが無いところが格好良さの一因である。ペンタプリズム後部にネジが切ってある接点があったような記憶がある。そこにシューを装着するのだ。使うときに装着する、と言う誠にもって合理的なSystemだった。私のようにほとんどストロボを使わない人間にとっては最高に近いSystemだ。
とんがったペンタプリズムも良い印象。NIKON FやF2、或いはCANON F-1と同様の高級感漂うペンタプリズム部である。
何より優れていたのは、そのDimensionである。
136 × 83 × 50 mm, 510 g
例えばNikomat FTnは、
約148 × 95 × 54 mm, 約765g
であった。
重量は圧倒的な差なのだが、全体に一回り小さい。特筆すべきは高さが12 mmも違うのだ。この差は持ってみるとさらに大きな差に感じる。この高さは恐らくペンタプリズムの頂点までなのだろうと思われる。ゆえに、軍艦部の高さは非常に低い。低いとどうなるかというと、持ち歩く際に「シェークハンド的」に持てるのだ。Nikomatでは、異常に手が巨大でなければ出来ない。それがOM-1なら出来るのだ。軍艦部までの高さが低く、幅は十分にある。Lensが小型(径が小さい)だったこともこれに寄与している。通常なら、右手で持ち歩く場合、掌に底部を当てて親指と人差し指(或いは中指も)で持つしかないのだ。(グリップがあるとこの持ち方が出来ないから非常に不便である。) 小型軽量かつ軍艦部が低いからOM-1は非常に持ち歩きやすいBodyであった。
撮影するときには幅がものを言う。136 mmと言う幅はなんの苦もなく通常の持ち方が出来る幅である。右手でBodyを持ちながらレリーズボタンに指を置き、左手はLens基部というかマウント部というか、そこいら辺を支えるのに十分なサイズである。加えて、OM-1シャッタースピードダイヤルはマウント基部にあった。この点はNikomat FT系も同様なのであるが、左手で絞り環とシャッタースピードダイヤルの両方を担当できるのだ。右手は巻き上げとレリーズに集中できる。通常のBodyの様に、軍艦部右側にシャッタースピードダイヤルがあると右手がそれを担当せざるを得ず、非常に不便なのだ。デジイチの様な指先で回せるダイヤルではなく、つまんで回さないといけない様なダイヤルは願い下げである。(CONTAX S2に踏み切れなかった2番目の理由はここにあった。ただし、この点は妥協しても良いと思うほどに惚れ込んではいた。あの巻き上げ感触でなければ、である。)


小型軽量だし、持ちやすいし、操作性は良いし、Lensは安価だし、OM-1はいいことずくめのSystemであった。
そのOMがデジタうルで復活するらしい。「フルサイズかっ!?」と期待したが、やはりMFTらしい。興ざめである。フルサイズなら転んでしまったかも知れない。MFTでは、見てみたい、止まりである。OMユーザーではなかったが、フルサイズ以外でOMを名乗って欲しくはない。フルサイズじゃないのなら、ホットシュー有りになっちまえ、とまで思ってしまう。ついでにストロボまで搭載し、不細工になればいいのに、とも www


蛇足
サイズ的にはペソタのME, MXの方がOM-1, 2より小さい。例えばMXなら、
135.5 × 82.5 × 49.5 mm, 495 g
と、それぞれ0.5 mmずつ小さい。そして、並べてみると軍艦部もMXの方が低い。でも、OM-1ほど持ちやすくはない。F-1がFやF2のパクリであるように、ME, MXはOMのパクリである、って印象はある。そんな思いは別として、実際持ってみるとMXはイマイチだったのだ。恐らくは露出しているペンタプリズム部のサイズであろう。軍艦部が低いが故に、軍艦部におけるペンタプリズムのサイズが大きいのだ。ボタンやダイヤルは無視するとして、フラットな部分が狭いのだ。これが持ちやすさをスポイルしている原因だったのだろうと思われる。
さらに言えば、ME, MXはこのせいで丸っこく小さくせせこましい印象を与える。