D700 with Micro 60/2.8Gは色んな意味において非常に宜しいのではあるけれども、そのデカさと特に重さがネックである。D700は約1 kgだし、60/2.8Gだって400 gを軽く越える。そしてその長さも約90 mm。気軽に持ち出す、というわけにはいかない。それなりの気合いと、持ち出した後の難行苦行に耐える必要がある。
と言うことで、軽めのSystemを物色。条件としては、D7000 with 50/1.8Gよりもかなり小さく軽いこと、そしてVFがあること。EVFでも構わない、と言うより軽さとサイズを優先すれば、現状では必然的にEVFとなる。(T3に135サイズの撮像素子を搭載した“だけ”*1のT3 Digitalなんてのがあれば迷わずそれなのだが、OVFだし。)
ということで、物色してみた。
先ずは、Nikon 1 V1とOLYMPUS OM-D E-M5が候補。どちらも撮像素子は小さめ。また、OM-Dが\100k近いことを考えれば、APSなFUJIFILM X-Pro1も射程内。さらに、α NEX-7も。一覧を作ってみた。*2
Nikon 1 V1 | OLYMPUS OM-D E-M5 | FUJIFILM X-Pro1 | Sony NEX-7 | |
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価格(千円) | 63 | 94.27 | 105.99 | 92.795 |
有効画素数 | 1010万 | 1605万 | 1630万 | 2430万 |
撮像素子Size | 13.2×8.8 mm | 17.3×13 mm | 23.6×15.6 mm | 23.5×15.6 mm |
レンズマウント | ニコン1 | MFT | X | α E |
幅x高さx奥行き | 113x76x43.5 mm | 121x89.6x41.9 mm | 139.5x81.8x42.5 mm | 119.9x66.9x42.6 mm |
本体重量 | 294 g | 373 g | 400 g | 291 g |
Bodyのみに着目して比較をしてみると、V1以外は概ね同価格である\100k前後*3。ここで二択となり、\100kを許容するか否かとなる。一画素当たりの面積をざっくり計算してみると、当然のことながら撮像素子の小さなV1が不利。OM-DとNEX-7が概ね同等*4、X-Pro1がV1のほぼ二倍程度である。面積比が二倍であるので、絞りあるいはシャッター速度一段分か。画素数は1000万越えてればあまり気にしないので、NEX-7が特に有利とは感じない。提灯記事もかなり出回ってはいるだろうが、画質的にはX-Pro1そしてOM-Dか。本体サイズを見ると、形状的にOM-Dが不利だろう。NEX-7がV1より小さいことに驚く。実物を別々に見ればV1の方が小さくは見える。重量はNEX-7有利。V1が意外にでかくて重い、相対的にではあるが。実機を触っても、OM-Dの形状は小ささという意味では相対的に不利に“感じる”。意外だったのは、X-Pro1を持つと妙に軽く感じること。数値以上にデカく感じるX-Pro1であるが、そのデカさゆえであろうか、妙に軽く感じるのだ。無論それは手に持った場合であって、バッグに入れている場合には数値そのものの差を感じることになるであろう。が、現実に使う場合には、大きさというのはある種の有利さであると言うことか。
表に載っていない部分について。価格.comからはX-Pro1のJpeg-RAW同時記録が確認できなかった。*5Body内手振れ補正はOM-Dのみ。これはそれなりのアドバンテージである。AF撮影をする場合には、それぞれのマウントに対応したLensが必要である。Lensの充実具合*6は、OM-D >> X-Pro1 >> NEX-7 >= V1か。3位と4位は同点でもいいくらい。*7 Xマウントは、全部単焦点とは言え、3本しかないのが痛い。18 mmも35 mmも、APSでは私の超不得意とする画角。もう少し短い広角と、もうちょっと長い中望遠が欲しい。YC Lens群でマウントアダプター遊びをすることを考慮すると、NEX-7 > X-Pro1 >> OM-D >>> V1。換算2倍はシンドイ。2.7倍は考慮の対象外Level。既にマウントアダプターを持っていることからEマウントが有利。
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改めてOM-D, X-Pro1, V1, NEX-7に触ってきた。Xはデカい。撮影時はいいけど、持ち歩く際はカバンの中で相当邪魔になりそう。V1、あのサイズで1"はないだろ。FXなら最高だが、素直にDXにしとけば良かったのに。OM-Dかねぇ。MFTってのがちと躊躇われるところ。手ぶれ補正付きなのは大きなアドバンテージ。NEX-7はない。レンズないし。サイズの割に持ちやすくないんだよねぇ。
APSでEVF、ってことでは最安なのがNEX-5N with 外付けOVF。かなり高額になるので射程外であったが、VFでマウントアダプター遊びって意味では最適解なのかもしれない。ってことは、某Mr. Dandyは蓋し慧眼ってことか? www
しかし、今更NEX-5Nはないわ。となると、Sub.機にAPSというかマウントアダプター遊びを条件にしなくてもいいか。
マウントアダプター遊びを考慮すればAPSで、となるとX-Pro1。考慮しなければ、安くて形状の単純なV1かLensの選択肢が多くて手ぶれ補正付きなOM-Dのどちらか。X-Pro1の(個人的な)致命的欠点はサイズ・重量と価格であり、その原因は「ハイブリッドマルチビューファインダー」であろう。EVFのみのX-Pro2(またはProの抜いたX-1)なら順位はあがるけど、現状では3番手。V1の弱点は撮像素子サイズとLens。撮像素子サイズそのものは割り切るとしても、だったらもう少しBodyを小型化して欲しかった。あのBodyサイズならもっと大きな撮像素子ならよかった。LensについてはNikonと言うことで今後の単焦点拡充に期待できるかも。OM-Dの欠点は、なんと言っても価格とBody形状。良い悪い・好き嫌いではなくて、鞄の中で邪魔になりそうな形状。
近い将来のことを考えれば、X-Pro1とV1は新型が出そう。というか、欠点が明白でかつ簡単に克服できそうなので、出やすいだろうと。OVFと(できれば背面液晶まで)削除し、現状より小型軽量かつ安価にした新型X-Pro1のX-Pro2 or X-1。そして、サイズと重量を最適化した(できれば背面液晶を削除した)新型V1のV2。OM-Dの新型は難しいか。ホットシューと背面液晶を削除して軽量化および安価にするくらいしか思いつかない。先のことを予測するのは無駄なので、現状で考えるしかないか。となると、初めに書いたように\100kを許容しなければV1、許容すればOM-Dかな。
ごちゃごちゃ書いてはきたが、要約すると、
- 小型軽量安価なV1 (Lensが1本付いて\42kで済む、WZKでも他の半額程度)
- そこそこ小型軽量で、Body内手振れ補正があり、現状でLensが豊富なOM-D (気軽に使った場合に一番よく写りそう)
- 撮像素子が大きいゆえにマウントアダプター遊びにも利用できるX-Pro1
というまとめか。
DP2Mが法外な価格ではなかったら購入するつもりなので、それ待ちかな。DPシリーズは操作性もレスポンスもアレなので、用途が被るってこともないだろうけど。被らないのなら、待つこともないのか。