だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

135とあぷしー#2

昨日、135とあぷしーでBodyサイズはさほど違わないと書きました。
Lensにおいても同様で、Bodyよりはその差が大きいですが、コンデジと比較してしまうとどちらも「すげーでけー」とも言えます。
高感度耐性においてもかなりあぷしーが改善してきていますので、常用域においては同じように扱ってもいいのかな、と。


まぁ、価格も含め色々総合すると135とあぷしーには当然のことながら差が存在しているんですが、面倒なので「同程度」と括ってみましょう。
様々な技術革新と実用ってことを併せて考えると、135とあぷしーの差は縮まるばかりかとも思えます。
かなり乱暴ですが。


ところが、絶対に埋まらない差が存在します。
撮像素子サイズ=イメージサークルの違いによる画角の差は、Lensの焦点距離を換算することでなんとかなるとも言えます。
超広角域や超望遠域においてはクリティカルになりますが、超がつかなければそこそこでしょう。
しかし、被写界深度の差は埋まりません。
135の50/1.4に相当する画角と被写界深度を持ったあぷしーLensは35/1.0になります。
同様に、75/1.4は50/1.0。
50 mmや35 mmの設計しやすい(と私が勝手に思っている)焦点距離域でさえ、口径比1というLensは容易ではないでしょう。
当然、巨大かつ高価にならざるを得ません。
そうなるとあぷしーの有意差が消し飛んでしまいます。
(ここまで、APS-Cを貶しているわけではありませんので、念のため。)


仮に、同じ口径比と同様な画角を持ったLens、50/2.8と35/2.8なんかで比較しましょう。
撮像素子の感度的な差が無視できる状況だとすれば*1、Lensを透過してくる光量は(ほぼ)同じ*2ですので、被写界深度以外の差はありません。
そこに存在しているのは、どちらも開放で使った場合の被写界深度のみ。


と、ここまで考えてあることを思い出しました。
35/1.4, 35/2, 35/2.8等の焦点距離は同じで口径比のみ違うLens群は、例えばf8等の同じ絞りで使えば同じ結果が得られる。*3
むしろ、口径比で無理していない小口径Lensの方が良い結果になることのほうが自然です。*4


なんか似ている。
135 vs. APS-C = 大口径 vs. 小口径。
「Lensは絞ってナンボ」と思っていて、「f8常用が基本」なワタクシなら135要らないんじゃね?
とはいかないのが悲しいところで。
135の24 mmに匹敵するのが16 mm。
24/2.8には16/2なんですが、どうせ絞るのなら16/2.8でも十二分。
そして、20 mmなら14 mm程度、18 mmなら12 mmでいいことになります。
が、が、が、ここまで焦点距離が短くなるとあぷしーでも簡単では無くなります。
そして、そのせいなのか光学トリミングレンズ全盛なのが悪いのか、あぷしーの広角単焦点が殆どない!
かろうじてFujiに14/2.8がありますが、Nikonの20/2.8Dに比べてもさして小さく&軽くない。
むしろ長いくらい。
Ai 20/4なんかと比べれば大きく重い。
これじゃぁあぷしーを選択する意味がありません。


結局、あぷしーには使いたい(単焦点)Lensがない、っていつものオチでした orz

*1:素数が同じならフォトダイオードの有効径に違いが出るし、有効径を同じにすれば画素数に差がでるのですが、取り敢えず同程度ってことでその差は無視します。

*2:エレメント数やコーティングによる差はあり得ますので「ほぼ」とします。

*3:口径比の大きな重厚長大かつ高額なLensにはプラシーボという絶大な効果があるのですが、それは無視します。

*4:いずれも手抜きせずに真面目に作っていれば、という条件の下 www