だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

標準レンズ

これほど意味不明な定義はなかなか他には無いのでは無かろうか。
例によってWikipediaで見てみると、

  1. 肉眼の視野に近いとする説
  2. 対角線長に基づくとする説
  3. レンズ特性による説

とあるが、嘘くさいことこの上ない。
1は完璧に嘘だ。個人差はかなりあるだろうが、注視していないときの肉眼の視野はもっと広い。50 mmところか、35 mmよりも広い。28 mmか24 mm相当の視野で見ている。少なくとも私はそうだ。注視すれば、85 mmから100 mm程度の中望遠に相当する視野にまで狭まる。50 mmの視野はあまりにも中途半端だ。
2も怪しい。フィルムの対角線長とレンズの焦点距離にどんな因果関係があるというのだ。たまたま近かっただけだろう。第一、36 × 24 mmなのだ。対角線長は43.27になる。ならばTessarの45 mmが適当ではないか。
3も2とその理由が被る。2では「パースペクティブが自然である」といっている。これはとりもなおさず「望遠と広角の両方の特性が弱く」と同じことである。だいたい、その特性が50 mm基準に捉えられているのではないか?
“その他”に「販売時に装着してあるレンズ」とあるが、これが正解ではなかろうか。ではなぜ販売時に50 mmが装着されていることが多かったのだろう。口径比(F値)や価格から類推できるのだと思う。50 mmはF1.8前後のものが多い。また、F1.4のものも小さく軽く安価である。F1.2でさえ特殊なレンズ(非球面)を使ったり、近距離補正(フローティング)機構を持たなければ、やたら高価ということも無かった。F1.4なんて50 mm以外にはあまりない。その前後の35 mmや85 mmにはあったが、それらだとて大きく重く高価だった。つまり、50 mmはイメージサークルのサイズやフランジバック長との兼ね合いで設計が非常に容易であったのだろう。でなければ、あんなに安価で軽く小さなF1.4なんて販売できるわけがない。