だ・か・らっ、Dia“l”yだってばさ!

これは『戯れ言』です。また、“Diary”ではなく“Dialy”です。つまり、日記に似て非なるものです。 所謂『日記』ではありません。お間違えの無いようお願いします。(^^;A

保護フィルター

保護フィルター、付けますか? 私は、絶対付けます。付けないという選択肢は有り得ません。
光学性能に悪影響を与えるから付けない、と言うご意見は尤もです。なにがしかの悪影響は与えるでしょう。が、問題はその「程度」。プロを自称する方のご意見に、「フィルターは付けない。レンズの保護はフードが担う。」と仰る方がいる。それは無理だ。フードでは何かにぶつけるのは防げても、汚れるのを防ぐことはできない。また、「新品から二年ほど経過したら逆光耐性が落ちる。」と仰る自称プロもいらっしゃる。以上のことを勘案すると、おそらくは「汚れは拭き取る」という行為をなさるのでしょう。一応、表面・薄膜・ナノ微粒子物性を専門とするSuperにStoicなScientistであるわたくしといたしましては、光学コーティングの機械的強度なんてものを全く信用してはおりません。触ったら痛む、触ったら終わり程度に認識しております。また、軽く拭き取るなんて行為は、汚れの膜をコーティングしていることになりますので、そんな行為は光学コーティングを台無しにする行為以外の何者でもないと認識しております。拭き取るのなら、完璧に行わなければコーティングの意味がありません。


触ってはいけない、汚れていてはいけない。となると、結論はただ一つ、汚さないこと。ゆえに、保護フィルターは必須なのです。
実際、新品で購入したレンズを拭いたことは未だ嘗てありません。先日中古で購入した二本のZoomはそれなりに汚れていたので、細心の注意を払いEtOHで拭きました。その直後にフィルター装着。(私のレンズにフィルターが装着されていない状態は、購入した直後および、モノクロの時によく使っていたO56やR60に付け替える時のみです。) フィルターですら、殆ど拭き取りをしたことがありませんけどね。


マルチコートや、特にNikonご自慢のナノクリスタルコートなんかは、単層よりもさらに機械的強度が弱いのではないかと推測されます。また、コーティングそのものも汚れが取れにくいのではないかと。疎水性の撥水コートなんかは油等の非極性物質が付きやすくなるでしょうし、逆の親水コートは極性物質が付きやすくなる。フッ素系のコートならどちらも付きにくいんでしょうが、光学性能的にどうなのよ、って感じ。


保護フィルターによる光学性能の劣化を云々するくせに、平気でレンズ(コーティング)に触る神経は、とてもじゃないが共有できませぬ。